壁に穴を開けられない賃貸でも、床から天井までを使った大容量の本棚や飾り棚を作れると評価されているのが「ディアウォール」です。2×4材などの木材を柱に見立てて突っ張らせるだけで、ホームセンターの木材と組み合わせて自分だけの壁面収納が完成します。北欧家具のようなすっきりとした見た目の棚を低コストで実現したい人にも向いている方法です。
- ディアウォールは壁や天井にビスを打たずに柱を立てられる突っ張り式の金具
- 柱の間に棚板を渡すだけで大容量の本棚やディスプレイ棚に仕上がる
- 棚の奥行きは柱の太さ+4cm程度が目安になる
- 設置は2×4材用と2×6材用で部材が異なるため事前の計測が重要
- 似た製品の「ラブリコ」とは固定方式が異なり、選び方にもポイントがある
ディアウォールとは?賃貸でもできる壁面収納DIYの基本
ディアウォールは、2×4材などの角材の上下に専用パッドを取り付け、バネの力で天井と床の間に突っ張って固定するDIYパーツです。木材本体に穴を開ける作業は必要になりますが、壁や天井へのビス打ちが不要なため、現状回復が前提の賃貸住宅でも使いやすいと評価されています。
柱となる木材を2本以上立て、その間に棚板を渡すことで、壁一面を使った大容量の本棚や、観葉植物・雑貨を飾るディスプレイ棚を作ることができます。直線的なデザインの「S(シンプルタイプ)」と、丸みのあるデザインの「R(レギュラータイプ)」があり、ホワイトやブラウンなど複数のカラーから部屋の雰囲気に合わせて選べる点も人気の理由です。
知っておくべきこと: 木材に差し込むタイプのパッドなので、使用する2×4材・2×6材は柱としてまっすぐな材を選ぶことが仕上がりの美しさに直結します。反りやねじれのある木材は、購入時にできるだけ避けたいポイントです。
失敗しない柱の選び方と寸法の測り方
棚DIYでもっとも失敗が多いのが、柱となる木材の長さの計算ミスです。ディアウォールは天井の高さからパッドの可動域分を差し引いた長さに木材をカットして使うため、設置前の計測が欠かせません。
落とし穴: 「天井高−3〜4.5cm程度」が目安とされていますが、使用する製品やパッドの種類によって差し引く数値が異なります。購入する製品のパッケージや説明書に記載された寸法を必ず確認してから木材をカットしましょう。カットはホームセンターの木材カットサービスを利用すると精度が安定します。
棚板の奥行きにも注意が必要です。棚板を柱から前に出せる範囲は、柱の幅に対しておおむね4cm以内が目安とされています。奥行きのある本棚を作りたい場合は、2×4材・1×4材ではなく、ひとまわり太い2×6材・1×6材を選ぶのがポイントです。
| 柱の材種 | 柱の幅の目安 | 棚板奥行きの目安 |
|---|---|---|
| 1×4材・2×4材 | 約9cm | 約13cm以下 |
| 1×6材・2×6材 | 約14cm | 約18cm以下 |
棚DIYに必要な道具と材料
基本的な道具は、電動ドライバー、メジャー、水平器、棚受け用のビスの4点があれば十分に作業できます。棚板の数が多い大容量本棚を作る場合は、作業時間を短縮できる電動ドライバーがあると負担が少なくなります。
材料としては、柱用の2×4材または2×6材を本数分、棚板用の木材(集成材やパイン材など好みの素材)、そして柱と棚板をつなぐ棚受けパーツが必要です。木材は事前にホームセンターでカットしてもらうと持ち運びもしやすく、仕上がりの直角も安定します。
おすすめ商品5選
ディアウォールを使った棚DIYを始めるにあたって、評価の高い定番アイテムを紹介します。
若井産業 ディアウォール R(レギュラータイプ) 2×4材用
丸みのあるデザインが特徴のレギュラータイプで、インテリアになじみやすいと評価されています。2×4材専用の上下パッドがセットになっており、初めてディアウォールを使う人の入門アイテムとして紹介されることが多い商品です。カラー展開も複数あり、部屋の雰囲気に合わせて選べます。
若井産業 ディアウォール S(シンプルタイプ) 2×4材用
直線的でシャープな見た目が特徴のシンプルタイプです。北欧家具やモノトーンインテリアと合わせやすく、すっきりとした壁面収納を作りたい人に向いていると評価されています。レギュラータイプと機能面は共通しており、見た目の好みで選べます。
若井産業 ディアウォール 2×6材用 上下パッドセット
2×6材に対応したタイプで、柱の幅が太くなる分、棚板の奥行きを広げやすいのが特徴です。文庫本だけでなく雑誌や大判の本も収納したい大容量本棚を作りたい場合に選ばれていると評価されています。
若井産業 ディアウォール専用棚受け(1×4・2×4材兼用タイプ)
柱となる2×4材や1×4材に棚板を固定するための専用棚受けです。1×4材と2×4材の両方に対応できる兼用タイプで、1本あれば複数の木材サイズに使い回せる点が評価されています。棚の数を増やす際にまとめて購入しておくと作業がスムーズです。
2×4材・2×6材対応 DIY用SPF材(ホームセンター木材カット対応)
柱や棚板に使う定番の木材です。SPF材は比較的安価で加工しやすく、塗装やオイル仕上げで好みの質感にアレンジできる点が人気とされています。反りの少ない材を選ぶことが、仕上がりの安定につながります。
設置の手順(3ステップ)
基本の流れはシンプルです。順番を守ることで、柱が傾いたり棚板がゆがんだりする失敗を防ぎやすくなります。
- 寸法を測り木材をカットする:天井から床までの高さを複数箇所で測り、製品の説明書に沿って柱の長さを決めます。
- 柱を立てて固定する:床と天井に対して垂直になるよう水平器で確認しながら、パッドを取り付けた木材を突っ張らせます。
- 棚受けを取り付け棚板を渡す:高さを決めて棚受けをビス留めし、棚板を乗せて固定すれば完成です。
意外な盲点: 柱を2本だけで棚を長く組むと中央がたわみやすくなります。幅が広い本棚を作る場合は、柱を3本以上に増やして荷重を分散させるのがポイントです。
ラブリコとの違いと選び方
同じ「突っ張り式」のDIYパーツとして比較されることが多いのが「ラブリコ」です。両者は見た目も使い方も似ていますが、固定方式に違いがあります。
| 項目 | ディアウォール | ラブリコ |
|---|---|---|
| 固定方式 | バネ式 | ネジ式(アジャスター) |
| 設置後の管理 | 緩みの確認はほぼ不要 | 定期的なネジの増し締めが推奨される |
| 用途の広がり | 壁際の棚に向く | 間仕切りなど自立型にも使いやすい |
壁際にすっきりとした本棚やディスプレイ棚を作りたい場合はディアウォール、部屋の中央で間仕切りを兼ねた収納を作りたい場合はラブリコという使い分けが分かりやすいと評価されています。
まとめ
ディアウォールは、壁や天井に穴を開けずに柱を立てられる突っ張り式のDIYパーツで、柱の間に棚板を渡すだけで大容量の本棚やディスプレイ棚を作れる点が賃貸住宅でも人気の理由です。柱の長さは天井高から製品ごとの指定寸法を差し引いて計算し、棚板の奥行きは柱の太さ+4cm程度を目安にすることで、安定した仕上がりになります。レギュラータイプとシンプルタイプのデザインの違い、2×4材用と2×6材用のサイズの違いを理解したうえで、部屋のインテリアや収納したいものの大きさに合わせて部材を選ぶのがポイントです。似た製品のラブリコとも固定方式に違いがあるため、設置場所の条件に合わせて選ぶと失敗しにくくなります。
ディアウォールで作る壁面本棚|賃貸でも失敗しないDIY棚の作り方をまとめました
今回紹介したポイントを押さえれば、工具の扱いに不慣れな人でも壁一面を使った本棚づくりに挑戦しやすくなります。寸法の計測と柱の本数の調整を丁寧に行い、好みのデザインの部材を選んで、部屋に合った壁面収納を仕上げてみてください。










